形態は機能に従う(Form Follows Function)。
近代建築の授業で習いました。
装飾は敵であり、全てのデザインは
機能から生まれるべき、だそうです。
学生時代は、この言葉がちょっとキツい、
というか、あまりにも機能主義に
偏っちゃうと、無骨で無機質な街が
出来ちゃうじゃん、と
思っていましたが。
↑ 例えば、こんな小屋みたいに。
この小屋、随分前にも登場しましたが、
たばこを乾燥させるベーハ小屋。
軒の深めな切妻屋根に、
煙出しの為の小さな越屋根。
室内の温熱環境を調節する小窓。
で、大壁仕様の土壁。
もう、まさしく機能からのみ生まれた形態。
でね、この形態がなかなか素敵なんです。
背の高めの箱に、シンプルな切妻、
チョンマゲみたいな越屋根。
決して、デザイン性を考えた訳じゃなく、
必然的に生まれた形。
でも、機能主義みたいなのとは
全然違う。
もちろん、装飾的なものも時には必要だと思うし、
デザインする側の腕の見せ所だと思います。
ただ、機能と土地・風土、歴史みたいなところから
生まれたデザインは強いなって思う。
なんて事を考えながら、
この前、ベーハ小屋の前をジョギングで通った。
↑ 緩やかなカーブにアップダウン。
車も結構スピード出すし、
ちょっと怖い場所もあるけど、
なかなか気持ちぃ。
↑ 南アルプス見ながらのジョギング。
ちょうど地元の中学生の帰宅時間。
すれ違う子が多い。
このあたり、基本的に子供たちが帰ってきたら
知らない子供でも「おかえりなさい~」って
声かける。
で、「行ってきました~」って返事が返ってくる。
ただいま、じゃなく、行ってきました。
ジョギング中で息が苦しいけども、
頑張って声かける。
何人もすれ違うと、声かけるだけで
疲れちゃうんですが。
ま、あいさつ、気持ちぃからね。
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