2009年5月26日火曜日

不思議な色

先日、設計事務所の後輩が世田谷美術館で結婚式をするということで、
久々に世田美を訪れました。

この世田美は、もう亡くなられてしまいましたが、日本の有名な建築家、
内井昭蔵氏が設計した 素敵な美術館。
私にとっても、思い出のある美術館です。

高校時代は、建築の写生をするために、
いろいろな建物に出掛けたものです。
自社仏閣や美術館、丹下先生の代々木体育館、等々。
その中でも、ここ、世田谷美術館はとても印象に残っています。

砧公園の深い緑に埋もれるような低層の建物。
よく見ると、歩廊のパーゴラや外壁、 屋根なんかの
ディテールが美しく、もちろん、建物全体+ロケーションが
織り成す空間が 何より素敵な感じ。

ワトソン紙をA2のボードに水貼りし、透明水彩絵具で時間を忘れて
絵を描いていました。

そして、今回。あの頃と変わらない砧公園の深い緑で覆われた
園路を進み、 世田美と久々の対面。
あー、変わってないなあ、懐かしいなあ、なんて思いながらも
どこかに違和感を感じる。
何が変わったんだろ。ってよーく見てみると、屋根が赤い。
昔は緑青の薄緑色だったはず。

何故に赤い、赤くないほうがいいでしょ、絶対。
けど、わざわざ赤く塗る訳もないし。

設計事務所の先輩に聞いてみた。
結論、勝手に赤くなっちゃった。
自然に赤くなってしまった屋根を、人工的に緑に塗るのも
いかがなものか、と、かなり議論になったらしい。

うーん、確かに。塗料で緑にしちゃうのも何となく違う感じがする。
仕方ないのか、そのうち、赤い屋根に慣れてくるんだろうか。

ふと、思った。天国の内井先生は、知ってんのかな。赤くなっちゃったこと。
内井先生なら、緑で塗っちゃえ、なんて言わないんだろうな、きっと。

そんな訳で、多少のショックを受けつつ、久々の世田美を眺めてきました。
そして、その世田美にあるレストランで結婚式が行われ、
私は、多少遠慮しつつも、 ドラムを演奏してきました。

初の有名建築物での演奏でした。

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