大丈夫か。こくりつ。

　↑　50年以上前に、こんな形。

東京オリンピックのための体育館。
この不思議な形。
今じゃ、誰もが知ってる。

この建築を実現するには、
相当な時間と人手と、頭脳が
必要だったろうな。お金も。

設計コンペじゃなかったみたいですが、
ま、いろいろ賛否もあったはず。
でも、この吊り構造の体育館、
50年以上、ずっとここで存在感を
出しまくっています。

　↑　20年前。超話題になったコンペ。

横浜国際客船ターミナル。大さん橋。
流体みたいな、一枚の皮みたいな、
不思議な案が最優秀。

実施設計から、施工方法、素材選定、
もちろん、コスト。
問題山積みだった建物。
コンペ案から、ずいぶん、違うものに
なったなあ、って思った記憶が。

　↑　これも20年くらい前のコンペ。

いったい、実際にはどんな建物に
なるんだろう、って思ったけど、
あぁ、やっぱり、こんな感じになるのか。

今、仙台の街で、どんな存在になってるんだろ。

　↑　で、国立競技場。

コンペで最優秀が決まって、
各メディアが、すごいのが選ばれたって、
ずいぶんニュースでやってた。
ザハ・ハディドさん、素晴らしいって。

しばらくすると、デカすぎるんじゃないかい、
って話になり、あの象徴的なツノというか、
甲羅が切断され、小さくまとまる。
もう、完全に別物じゃん。

で、そのうちに、コストや工期、工法の
問題が取り上げられて、
毎日ニュースに出てきます。
「本当に、こんなたてもの作るんですか？」
って感じの報道。

アンケートでは、80％が建設反対だそうで。

いや、恐ろしい。そして、悲しい。
コンペって。
安藤さん、何を語るんだろうか。

ザハ・ハディドさんのこくりつ。
かつてのウッソンのオペラハウスみたいに、
丹下さんの代々木体育館みたいに、
国を代表する建築になるんだろうか。

ザハ・ハディドさん、もう、日本に来るの、
嫌なんじゃないだろうか。

東京オリンピック、心から、盛り上がりたいな。